kenちゃんありがとう。
2003年2月14日ラルクの時のkenちゃんはずっと遠い存在だと思ってた。それが当然だとも思ってた。
REALIVEもチケが取れなくて見に行けなかったので、ライブハウスでkenちゃんが見れるなんてことも考えた事もなかった。
そして他のメンバーがソロ活動を始める中、kenちゃんだけが動かない。・・・一年以上の歳月が流れていく。ただ寂しかった。kenちゃんのギターの音が、新しい旋律が聴こえてこないということが。
寂しいけれど、そんな日々がまだまだ続くんだろうと思っていた時、突如飛び込んできたライブ情報。
札幌のライブハウスにkenちゃんが出る。
にわかには信じられなかった。
でも微かな望みを抱いてチケットを取っていた。
キレイだけど小さいライブハウスにkenちゃんが立っている。ギターを抱えて。
顔を隠す様に伸びた前髪を揺らし歌う。
最初、私の知らないkenちゃんかと思った。だけどギターソロの音色を聴いたとたん、心と体が震える。
やっぱりkenちゃんのギターの音が好き。
でも距離は近くても、まだ遠い存在だった。
京都はチケが取れなかったけど、kenちゃんがそこにいるということを感じたくてライブハウス前まで行った。出て来るkenちゃんを後姿といえど、近くで見れるとは思ってなかった。
ずっと遠いと思ってたkenちゃんが、近くにいる。
でも近いということが実感できてる訳じゃないので、感覚的に浮遊する。
和歌山はあまりに前が押すのでイヤになって一番後ろの方に下がって音にただのった。hydeと一緒にステージに立ってるのを見るのは嬉しかったし、楽しそうだった。この時、会場に出入りするkenちゃんの肩を触れたと狂喜してしまったけど、冷静になるとなんか違う気がしてくる。
大阪はkenちゃんいわくボロボロだったらしいけど、歌い方(声)とかソロとか好きな感じだった。
川崎の天嘉イベントは髪を切ったkenちゃんが、ただただかわいくて。セッションで楽しそうにギターを掻き鳴らす姿が、見てる方まで嬉しくなる。
梅田タワレコにラジオの公録で来たkenちゃんは、よく喋って笑ってノリがいい時のかわいい声だった。そういう時は動きや仕草までかわいかったり。
なにかしら頻繁にkenちゃんを見れるようになってくると、感覚がマヒしてきたのか近くに感じる事が当然のようになってくる。違うのに。
名古屋と大阪のライブには行けることになったけど、東京の友達にCD1枚しか頼んでないし、まさか渋谷イベントに行ける事になるとは思ってもみなかった。信じられなかった。
前日は、会社をずる休みする罪悪感と不安感と期待と願望が入り混じって苦しく寝れない。
出発の直前まであまりの苦しさに、いっそ楽になる為に仕事にいこうかとまで考えた。
でも苦しくてもkenちゃんに逢いにいかなくちゃ。
なんとか気力を振り絞って新幹線に乗ると気が楽になった。あとはただ東京へ。
迷子になりつつ、助けてもらって友達のもとへと合流。すごくほっとした。1人じゃないのは、なんて心強いんだろう。
タワレコ前、そして中に入り、整理券順に並ぶ。そして入場。しかし未だに湧かない実感。
前説が終りかけ、kenちゃんがすぅーとステージへ。
バレンタインデーキッス♪〜GRACEと続き会場はだんだん熱くなってくる。でも拳を上げてる数は少ない。手扇子じゃないとだめなんだろうか。様子を見てる?ミニアルバムの順で演奏して、気分がよかったのか新曲を一曲してくれた。じっくりちゃんと聴けたので嬉しかった。
ミニライブが終ると抽選会。たった三名なので、当たる筈はないと思いつつ一喜一憂してしまう。
ボールを引く以外の時はけっこう会場を見渡してたりしたので、つい目線がこっちにくると友達と手を振ってしまったり。
抽選が終ると出口付近のほうへメンバーは行ってしまった。時が迫る。
自分の好きな時に並んで、握手して、退場。
最初はフザケあって握手の時に何を言うか4人で言い合ってたけど、人が減っていくとそんな余裕すらなくなってくる。ジワジワとくる圧迫感が落ちつかせてくれない。握手している人を見ていたら自分のペースでいいみたいで、緊張で早い人、話しかけてゆっくりな人、様々だった。そしてkenちゃんは、一人一人に優しい瞳と笑顔と声をかけている。すごく機嫌がよさそう。自分じゃないのに見てるだけで幸せな気分になってきた。
そして意を決して並ぶ事にする。端から見ていた時と違い、順番が回ってくると思うとさっきからの圧迫感が緊迫感へと変わって、本当に心臓が飛び出して壊れるんじゃないかと思うほど鼓動が乱れた。
さらに迫る。もうあと2〜3人という時、前にいた友達と「どうしよどうしよ〜〜」とパニックに陥ってしまった。でも列は進む。
とうとう自分の番がやってきた。もうこの時点で周りは見えていない。
最初はSakuraから。
「手紙だけじゃなくて、大阪のラジオにも来て下さいね」・・・・って言った様な気がする。意味通じたんだろうか。手はごつかった・・・と思う。
そしてEinへ。
「大阪のラジオにも遊びに来て下さいね」と同じ様な事を言って握手。手は大きくて堅めだった。
最後は、kenちゃん。
ずっとベタだけど言いたいことがあって、もう何回も何回も心の中で繰り返し練習していた言葉。
でも本人を目の前にして、kenちゃんの右手を両手で包み込むように握手できた時に言えたのは
「kenちゃんの曲・・・」
までだった。続きがつっかえて出てこない。
自分のその時の表情がどんなだったのかはわからないけれど、きっと情けない顔をしていたのかも。kenちゃんは優しい瞳で次の言葉が出てくるのを待っててくれたので、
「kenちゃんの曲と、ギターが凄く好きです」
とやっと言えた。笑顔をくれて、『ありがとう』って。言う間はずっと握手してくれてたままだった。決して自分からは握手を外さない。
とても暖かく柔らかい手。ギターを奏でる手。
大好きなkenちゃんの手。
出口付近へ行って友達と合流する。もう言葉にならない。皆と顔を見合わせて、自分の手を見つめて感動を伝えあう。HちゃんやTちゃんは泣き出してしまった。嬉しい気持ちが伝わる。そして私は幸せを噛み締めていた。
自分の好きなアーティストに、ちゃんと瞳を見て思う気持ちを伝えられた歓び。次々と逢う友達の喜びいっぱいの顔。さらに嬉しさが倍になっていく。
ここにこうしていられるのも、歓びを分かち合えるのも友達のおかげ。ほんとうに感謝。
kenちゃん。握手会してくれてありがとう。
シアワセをありがとう。優しい気持ちをありがとう。
これからも、ずっとついていきます。
REALIVEもチケが取れなくて見に行けなかったので、ライブハウスでkenちゃんが見れるなんてことも考えた事もなかった。
そして他のメンバーがソロ活動を始める中、kenちゃんだけが動かない。・・・一年以上の歳月が流れていく。ただ寂しかった。kenちゃんのギターの音が、新しい旋律が聴こえてこないということが。
寂しいけれど、そんな日々がまだまだ続くんだろうと思っていた時、突如飛び込んできたライブ情報。
札幌のライブハウスにkenちゃんが出る。
にわかには信じられなかった。
でも微かな望みを抱いてチケットを取っていた。
キレイだけど小さいライブハウスにkenちゃんが立っている。ギターを抱えて。
顔を隠す様に伸びた前髪を揺らし歌う。
最初、私の知らないkenちゃんかと思った。だけどギターソロの音色を聴いたとたん、心と体が震える。
やっぱりkenちゃんのギターの音が好き。
でも距離は近くても、まだ遠い存在だった。
京都はチケが取れなかったけど、kenちゃんがそこにいるということを感じたくてライブハウス前まで行った。出て来るkenちゃんを後姿といえど、近くで見れるとは思ってなかった。
ずっと遠いと思ってたkenちゃんが、近くにいる。
でも近いということが実感できてる訳じゃないので、感覚的に浮遊する。
和歌山はあまりに前が押すのでイヤになって一番後ろの方に下がって音にただのった。hydeと一緒にステージに立ってるのを見るのは嬉しかったし、楽しそうだった。この時、会場に出入りするkenちゃんの肩を触れたと狂喜してしまったけど、冷静になるとなんか違う気がしてくる。
大阪はkenちゃんいわくボロボロだったらしいけど、歌い方(声)とかソロとか好きな感じだった。
川崎の天嘉イベントは髪を切ったkenちゃんが、ただただかわいくて。セッションで楽しそうにギターを掻き鳴らす姿が、見てる方まで嬉しくなる。
梅田タワレコにラジオの公録で来たkenちゃんは、よく喋って笑ってノリがいい時のかわいい声だった。そういう時は動きや仕草までかわいかったり。
なにかしら頻繁にkenちゃんを見れるようになってくると、感覚がマヒしてきたのか近くに感じる事が当然のようになってくる。違うのに。
名古屋と大阪のライブには行けることになったけど、東京の友達にCD1枚しか頼んでないし、まさか渋谷イベントに行ける事になるとは思ってもみなかった。信じられなかった。
前日は、会社をずる休みする罪悪感と不安感と期待と願望が入り混じって苦しく寝れない。
出発の直前まであまりの苦しさに、いっそ楽になる為に仕事にいこうかとまで考えた。
でも苦しくてもkenちゃんに逢いにいかなくちゃ。
なんとか気力を振り絞って新幹線に乗ると気が楽になった。あとはただ東京へ。
迷子になりつつ、助けてもらって友達のもとへと合流。すごくほっとした。1人じゃないのは、なんて心強いんだろう。
タワレコ前、そして中に入り、整理券順に並ぶ。そして入場。しかし未だに湧かない実感。
前説が終りかけ、kenちゃんがすぅーとステージへ。
バレンタインデーキッス♪〜GRACEと続き会場はだんだん熱くなってくる。でも拳を上げてる数は少ない。手扇子じゃないとだめなんだろうか。様子を見てる?ミニアルバムの順で演奏して、気分がよかったのか新曲を一曲してくれた。じっくりちゃんと聴けたので嬉しかった。
ミニライブが終ると抽選会。たった三名なので、当たる筈はないと思いつつ一喜一憂してしまう。
ボールを引く以外の時はけっこう会場を見渡してたりしたので、つい目線がこっちにくると友達と手を振ってしまったり。
抽選が終ると出口付近のほうへメンバーは行ってしまった。時が迫る。
自分の好きな時に並んで、握手して、退場。
最初はフザケあって握手の時に何を言うか4人で言い合ってたけど、人が減っていくとそんな余裕すらなくなってくる。ジワジワとくる圧迫感が落ちつかせてくれない。握手している人を見ていたら自分のペースでいいみたいで、緊張で早い人、話しかけてゆっくりな人、様々だった。そしてkenちゃんは、一人一人に優しい瞳と笑顔と声をかけている。すごく機嫌がよさそう。自分じゃないのに見てるだけで幸せな気分になってきた。
そして意を決して並ぶ事にする。端から見ていた時と違い、順番が回ってくると思うとさっきからの圧迫感が緊迫感へと変わって、本当に心臓が飛び出して壊れるんじゃないかと思うほど鼓動が乱れた。
さらに迫る。もうあと2〜3人という時、前にいた友達と「どうしよどうしよ〜〜」とパニックに陥ってしまった。でも列は進む。
とうとう自分の番がやってきた。もうこの時点で周りは見えていない。
最初はSakuraから。
「手紙だけじゃなくて、大阪のラジオにも来て下さいね」・・・・って言った様な気がする。意味通じたんだろうか。手はごつかった・・・と思う。
そしてEinへ。
「大阪のラジオにも遊びに来て下さいね」と同じ様な事を言って握手。手は大きくて堅めだった。
最後は、kenちゃん。
ずっとベタだけど言いたいことがあって、もう何回も何回も心の中で繰り返し練習していた言葉。
でも本人を目の前にして、kenちゃんの右手を両手で包み込むように握手できた時に言えたのは
「kenちゃんの曲・・・」
までだった。続きがつっかえて出てこない。
自分のその時の表情がどんなだったのかはわからないけれど、きっと情けない顔をしていたのかも。kenちゃんは優しい瞳で次の言葉が出てくるのを待っててくれたので、
「kenちゃんの曲と、ギターが凄く好きです」
とやっと言えた。笑顔をくれて、『ありがとう』って。言う間はずっと握手してくれてたままだった。決して自分からは握手を外さない。
とても暖かく柔らかい手。ギターを奏でる手。
大好きなkenちゃんの手。
出口付近へ行って友達と合流する。もう言葉にならない。皆と顔を見合わせて、自分の手を見つめて感動を伝えあう。HちゃんやTちゃんは泣き出してしまった。嬉しい気持ちが伝わる。そして私は幸せを噛み締めていた。
自分の好きなアーティストに、ちゃんと瞳を見て思う気持ちを伝えられた歓び。次々と逢う友達の喜びいっぱいの顔。さらに嬉しさが倍になっていく。
ここにこうしていられるのも、歓びを分かち合えるのも友達のおかげ。ほんとうに感謝。
kenちゃん。握手会してくれてありがとう。
シアワセをありがとう。優しい気持ちをありがとう。
これからも、ずっとついていきます。
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